はっしーの備忘録

趣味の色んなことについて書く雑多なブログ

美しき思い出「VIEWTIFUL JOE」

ゼノブレイド2はパーティメンバーが全員Lv90になりました。レベリングも大詰めです。でもレベリング終わってもサブクエストを埋めに走るんだろうなぁ。記事を書くのはまだまだ先になりそうです



それでは今回の記事のお話に。先日友人とこんな話をしたんです。


友人「ゲームキューブ(以後GC)ってさぁ、名作多くない?」
私 「わかる。隠れた名作的なの割とある」
友人「マリオサンシャインは名作」
私 「らしいね。してないけど。個人的に名作と思うのは…」



といったやり取りをしまして。それについて今回はお話をしようかと。



私はGCに長いことお世話になりました。恐らく幼稚園年中から中2までお世話になったと思います。そんだけ期間があればいろんなソフトで遊べますね。そして数々の名作(と思うソフト)に巡り会えました。その中の1つがこちら。




VIEWTIFUL JOE (ビューティフル・ジョー)

こちら、モンハンやバイオハザードストリートファイターでお馴染みのCAPCOMさん制作のソフトです。制作がCAPCOMの子会社、クローバースタジオさんに変わって続編のVIEWTIFUL JOE 2 ブラックフィルムの謎」、1作目の兼価版VIEWTIFUL JOE リバイバルリバイバルDevil May Cryとのコラボシナリオを追加しPS2に移植したVIEWTIFUL JOE 新たなる希望」、そしてDSでの新作VIEWTIFUL JOEクラッチ!!」が発売されてます。さらにはアニメ化もされアニメ設定の下作られたパーティゲームビューティフルジョー バトルカーニバル」も発売されました。



多機種に展開しアニメ化までしたゲームシリーズって考えると凄くないですか?それくらいに凄いはずなんですよ(語彙力)。
しかし、私は今までの人生でビューティフルジョーシリーズを知ってる人に誰一人として遭遇できていません。何故かみんな知らないって言うんだもん…
今回はビューティフルジョーについての記事です。読んで貰えると嬉しい限りです。


そもそもどんなゲームなの?

前置きが長いですね。早速本題に入ります。前回の記事で書きましたがやはりオフラインゲームで重要なのはストーリーです。VIEWTIFUL JOEのストーリーはざっくりと書くと以下のようになります。


ガールフレンドとヒーロー映画を見に来ていた主人公「ジョー」、映画で大好きなヒーロー「キャプテンブルー」が負けて敵の大将がスクリーンから手を伸ばしてガールフレンドを拉致って行った!それを追ってジョーも映画の世界へ!映画の中でキャプテンブルーの力を授かりスーパーヒーロー「ビューティフルジョー」にHENSHIN!!!脅威の「VFXパワー」で敵をなぎ倒しガールフレンドを救え!!



といった内容です。何を言ってるかさっぱりだと思いますが私は至って真面目にこの文を書きました。実際こんなストーリーなんです。ちなみに上のパッケージ画像の赤い人がビューティフルジョーです。



基本システム

なんだか取説じみて来ましたがご容赦ください。
画面は横スクロールでパンチとキック、ジャンプにVFXパワーで敵を倒しつつ謎を解きながらステージを進むものです。その戦闘システムがなかなか面白い。
敵の攻撃には上段と下段があり、攻撃してくる方向にドクロマークが表示されます。それをスティック上下入力で避けて反撃するというもの。攻撃を空振りした敵は目を回す、正義の拳を叩き込め!!


どこかで聞いたことのあるようなシステムですね。ベヨネッタそっくりじゃねえか。それもそのはず。クローバースタジオの初代社長は後のベヨネッタ制作会社プラチナゲームズの設立者らしいです。ベヨネッタの原型みたいな感じなんでしょうかね?
避けるのが上段と下段しかないなら簡単、と思われそうですがこれがそうでもないんです。最初のザコ敵は1発避ければ目を回すけど中堅レベルの戦闘員は四連続回避しないといけなかったり、そもそも目を回さない奴がいたり…敵のバリエーションが豊富で一筋縄じゃいかないんです。この難しさがVIEWTIFUL JOEの魅力でもあるんですけどね。



脅威のVFXパワーで世界を変えろ!!

これはパッケージにも書かれているキャッチフレーズです。先程から出ている「VFXパワー」。これがVIEWTIFUL JOEの最大の魅力です。


スローやズームなどの映画の特殊効果VFX、それを自在に発生させるのがVFXパワー!!
これがめちゃくちゃ楽しいんです。ジョーの使えるVFXパワーは以下の3つです
1. 時間を遅くし、強化された一撃を放つスロー
2. 時間を加速させ電光石火の連続攻撃を放つマックススピード
3. カメラを引き付け必殺アクションを放つズーム


この3つを使うのが本当に楽しいんです。例えばスローを使うと
画像のように弾丸を視認できるようになります。それを弾き返し敵に反撃したり、スロー中は映画「マトリックス」のようにダイナミックな回避が出来たりとまさに映画の演出。映画の世界で戦うというストーリーだからこそ活きるシステムですね。さらに目を回した敵にスロー攻撃を当てると凄い勢いで吹っ飛んだり、スロットの目をスローにすることで確実に揃えたり、プロペラをスローにすることで敵のヘリの高度を下げたり…
スローだけでもこんなに出来ることがあるんです。マックススピードやズームでも様々なことが出来るんですが全部書くのは大変なので割愛します。是非実際にプレイして体感してください。



パロディ満載のコミカルなストーリー

ストーリーの大筋は先程書いた通りなのですが、要所要所キャラクターの言動がコミカルで楽しいんです。
ジョーが初めて敵の幹部と戦う前に言った台詞がこちらです。



おいおい、今から誰と戦うかわかってるのか?俺の名は…あー、まだ決めてなかったや


また自分そっくりの偽物と戦う前に言ったのがこちら



お前、俺そっくりじゃん!でも赤は二人もいらねー。負けた方は明日から黄色だ。いいな?


シリアスな展開の中でこんなふざけたことを言うんです。この世界観がクセになりました。本来、彼女を助けるために映画の世界に行ったのにヒーローとして満喫しすぎて本来の目的をたまに忘れたり、敵を倒した後に皮肉たっぷりなことを言ったり。ここもなんだかベヨネッタチックですね


そしてパロディ満載です。各章のタイトルが映画タイトルのパロディだったり、敵の幹部が映画のパロディだったり。何より1番笑ったのは変身するところ。キャプテンブルーから力を授かり変身の仕方を教えてもらう時のやり取りがこちら


その左腕に輝きを宿した時叫ぶのだ。「変身!!」と!!!


その時の変身ポーズがこちら なんだか仮面ライダー1号に似ているように見えるのは私だけでしょうか?さらに面白いのがこの作品は全編英語音声です。なのに変身の発音だけ「HENSHIN!!」なんです。もう笑うしかないじゃないですか。
他にもパロディ満載で展開に飽きが来ません。すごいなぁシナリオライターさん。

かなりの高難易度

難易度は「KIDS」と「ADULT」の2種が用意されています。当然KIDSが低難度、のはずですがかなり難しいです。ボス戦がめちゃくちゃシビアなんです。ボスによって有効な攻撃があってそれを見つけないとかなりの長期戦の泥試合になります。ボスによっては攻撃力が高めでザコ敵の倍のダメージを1発で出してきたり、スローによる回避ができなかったり…ボス敵の個性と癖がめちゃくちゃ強いんです。さらにシステム上リトライ回数がある場合はボス戦からリトライなんですが無くなるとその章の初めからとなってしまいます。そして上の難易度ADULTでは敵の体力が増え、より高度なプレイングが要求されるようになります。


さらにADULTクリア後に選択できる難易度では敵の攻撃力が4倍になっており、一回の被弾が致命傷になります。また、変身解除中のダメージは倍になるシステムなのでADULT時の8倍のダメージになります。ザコ敵にすらワンパンでやられることが頻発する超ハードモードです。しかもクリア後にはさらなる難易度が出現。敵の攻撃アイコンが表示されないというもの。最早クリアさせる気ねえだろ。その分クリアした後の達成感は半端なもんじゃありません。



ちなみにADULT以上はクリアするとプレイアブルキャラが増えます。こういうやり込み要素、私は大好きです。


ただ、あまりにも難しいとの声が多かったのか、兼価版のリバイバルではKIDSよりさらに下の難易度「SWEET」が追加され、新たなる希望ではタイトル画面でのコマンド入力でキャラを解放できるようになったらしいです。もしも今からやるつもりの方はそちらのご購入を強くオススメします。

続編への繋がり。しかし現在は…

1作目は彼女を救った後に地球にさらなる危機が訪れます。

地球には3度危機が訪れる。今回のは1回目、そしてあれが2度目だ
とキャプテンブルーは言います。地球を救うため新たにヒーローに変身した彼女と共に戦うことをジョーが誓う所で1作目は終了です。終わり方も三部作の映画っぽいですね。

そして続編の2にて事件が解決した後、ついに最後の敵が姿を表します。二作目のラスボスの後ろにいる真の敵、その敵陣に向かって進むところで2は終了。めちゃくちゃ続きが気になる展開です。なんせ次は完結編なんですから。ところがぎっちょん、3は発売されていません。DS版のスクラッチ!!はまた違った話になっているのです。もしかすると私が見つけてないだけで発売はされているのかもしれない…しかしAmazonで検索をかけても出てこない。そして調べてみると制作のクローバースタジオは解散していました。そりゃ3が発売されないわけだ。しかし、1作目も2作目もそれ単体では完結しているので消化不良感はあまりないです。不思議ですね。

かくして、VIEWTIFUL JOEのストーリーは未完です。それでも十二分に楽しめるのが凄いところ。システムがすごく楽しいからですかね。



VIEWTIFUL JOEは私が名作と思うゲームのひとつで未だに好きなシリーズです。もしもリメイクとか新作が出たら絶対にやる、何がなんでもやる。といったポテンシャルがあるぐらい好きなシリーズです。仮面ライダーが好きな私はこの作品の世界観がすごく気に入ってかなりやり込みました。制作会社が倒産した今であってもその当時の思い出は色あせず、美しく残っています。もしもGCWiiを持っていて、爽快感のある斬新なアクションゲームをやりたい方、難易度の高いアクションゲームをやりたい方はやってみてはどうでしょうか?きっとVIEWTIFUL JOEが好きになると思いますよ。




前回以上に長い上に駄文ですね。ごめんなさい。今後も暖かい目で見守りながら読んでもらえるとありがたい限りです。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。それではまた次回の記事で。